2009年05月26日

Q1(キューワン)住宅の住みごこち7

Q1住宅とは(北海道を除いたエリア版)
  (1)Q値=1.9以下の高断熱・高気密住宅
  (2)C値(気密性能)も1.0以下が望ましい。
  (3)暖房エネルギーが国の基準の1/2~1/4を目指す。

※国の基準
  平成11年に制定された次世代省エネルギー基準のことで、
  北海道エリアはQ値=1.6(W/㎡K)、C値=2.0(c㎡/㎡)と規定
  静岡エリアはQ値=2.7(W/㎡K)、C値=5.0(c㎡/㎡)と規定

◆◆◆

5月も後半、もうすぐ梅雨の季節がやってきますが、梅雨前の今の時期が野外で過ごす
「絶好のひととき」ではないでしょうか。 自邸の南側にはデッキがあり、帰宅後そこで飲む
ビールが今の楽しみになっています。

Q1(キューワン)住宅の住みごこち7

前回は「全館暖房のすすめ」という視点でお話をしました。 東北や北海道では冬の寒さが
家の新築動機の一番になっていますので、全館暖房も抵抗なく受け入れられていますが、
ここ静岡ではやはり暖房を家全体にするというのはまだ時期尚早なのかも知れません。
(高気密高断熱化された家の年間暖房費の比較では大して差はないのですが・・・。)

そこで今回は住宅の内部建材が持つ熱容量(熱を保持する大きさ)について考えてみたい
と思います。 前回の宿題である「冷輻射熱」も関係がありますのでお付き合いください。

◆◆◆


ガラスのコップにお湯を入れると、暫くしてコップが持てなくなる程熱くなる。 これはガラスを
伝わってお湯の温度が手に伝わったからです。 これでは熱くて飲めないので、少し水でうめ
ても暫くは熱いですよね。 ガラスの比熱(金属より冷めにくい)が発揮され中身の温度よりも
熱いガラスが熱を手に伝導するからです。

手を離せば鋭い熱さはなくなるけれど、回りに手をかざすとほんのり暖かい。これは輻射熱です。
寒い冬の夜、ガラス窓に触れると「冷たい」と感じます。 少し離れても冷たさが伝わってきます。
コップと同じように伝導と輻射で熱が伝わります。

冬の外気は直接窓ガラスに触れているので、無尽蔵の冷輻射熱がガラス越しに室内めがけて
進入してくると言った感じでしょうか。 一枚ガラスの窓はひとたまりもありません。 外で燃料を
燃やして暖を採っていると言っても良いくらい効率の悪い建物です。 加えて結露もひどく建物も
長持ちしません。

Q1(キューワン)住宅の住みごこち7 これはハニカムサーモスクリーンと言って
 カーテンの代わりに窓の内側に付けるもの
 です。 ハニカム状の断面が二重になり、
 熱を逃がさない、優れものです。

 冬の寒さは勿論ですが、夏の日射も反射
 により輻射熱を60%カットすると言われて
 います。

 夏の太陽は高いので庇や軒で日射を入れ
 ない工夫を建物自体でしていれば問題は
 ありません。 しかし、それがない場合は
 カーテンの代わりに考えてみてはいかが
 でしょうか。

 柄はありませんが、色は数色あります。


Q1(キューワン)住宅の住みごこち7


熱容量についてもう少し。 断熱材は高気密高断熱に欠かせない建材ですが、材質や価格など非常に
種類も多く選択するのが難しいです。 我々プロにも難しいのですから困りものです。 私は断熱材の選択
の際には「熱容量」も考慮に入れています。 先ほどのコップの話で「ガラスは暫く冷めない」と言いましたが、
ガラスは木材よりは比熱が低く、ガラス繊維の断熱材であるグラスウールは重量も軽いため熱容量は小さい
部類の断熱材です。

新聞紙のリサイクルである「セルロースファイバー」などは比熱の高い木材が主原料であり、重量も比較的
あるので、熱容量はグラスウールよりは高い断熱材と言えます。 この時同じエアコンで室内の温度変化を
測定すればグラスウールの方が早く反応するという事になります。 断熱材自体に温度をため込まないため
室温が早く変化するという訳です。

どちらが良いかは一概に言えません。 常時全館暖房(冷房)するなら熱容量の大きな建物の方が温度の
変化が少なく快適ですが、外出から帰ってきてエアコンをつけてもすぐに部屋は暖まらない(冷めない)。
この点でコンクリート住宅は外断熱の常時全館冷暖房がもっとも適している建物と言えるでしょう。

我々の建てる木造住宅にも少なからず関係があります。 例の「冷輻射熱」です。 冷たい壁にため込まれた
冷熱が輻射となって体の熱を奪うのです。 「室温はあるのに何となく寒い、手足が冷たい」といった経験は
どなたでもお持ちでしょう。 床や壁・天井に囲まれた室内は四方から輻射熱の影響を受けます。 窓だけを
手当してもダメです。 躯体を冷やさない(暖めない)また、熱容量の小さいもの(間欠冷暖房の場合)で部屋
を構成する、床暖房で床自体を暖めるなど色々な方法で対処することが必要です。

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