2011年01月21日

断熱材がたりない

こんにちは、代表の伊豆川です。

昨年の暮れに新聞やニュース番組で大きく取り上げられたのでご存知の方も多いと思いますが、
いま住宅で使う断熱材(特にグラスウール断熱材)が不足していて、工事の進捗に支障が出ています。


われわれもグラスウール(以下GWと略す)を主に使っているので、ひとごとではありません。

なぜこのような状況になったかも交えて、これから数回に渡り断熱材について書いてみたいと
思います。


まず当社の標準仕様の断熱材ですが、天井に160mm厚、壁に90mm厚のものを使っています。
写真で見ていただくとこうなります。

断熱材がたりない

当社の断熱の標準仕様は次世代省エネ基準をクリアしていて、Q値ではほぼ東北地方の基準に
等しい性能になっていますので断熱材をたくさん使います。



しかし、10年ほど前までは平均的な断熱仕様でした。(天井に100mm厚、壁は50mm厚)

断熱材がたりない

ずいぶん違いますよね。


最近よく耳にする「長期優良住宅」や「住宅エコポイント」など新築住宅を建てる方達に政府が支援する
減税や補助金が昨年度から多くの注目を集めるようになりました。


その結果、それらの減税や補助金を受けるためにGW断熱材を多く必要とする「次世代省エネ基準」を採用
する住宅会社が急増したわけです。


住宅の着工数は落ちていたため、GW断熱材メーカーは減産を行い需要減に備えていました。 ところが、
一棟で使用する断熱材は倍増したためGW断熱材が足りなくなってしまったのです。


以前からGW断熱材を多く使用していた当社はとんだ災難に遭ってしまったのですが、これを機会にGW
以外の断熱材も検討することになりました。


という事で次回は候補のひとつ、現場発泡式のウレタン断熱材を取り上げます。
ではまた。

 次回の記事 → http://sanki.eshizuoka.jp/e704627.html


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