2017年05月21日

さらなる高気密を求めて


毎日なんという暑さでしょう。 これでまだ5月、近頃は冬が終わるとすぐに夏。
四季ではなく「二季」になっていると思うのですが・・・。




家の中が暑くて熱中症になってしまう断熱・気密の悪い家がまだまだ数多くあります。
その結果、高齢者が夏の暑さで熱中症になったり、冬にヒートショックで亡くなるニュースが絶えません。

日本は暑さと寒さの両方に対処しなければならない気象条件である為、家の性能の重要性が以前より増しているのです。

「断熱は解るけどなぜ気密が必要なのか?」とか
「気密はそこそこで良いのではないか?」と言った声を聞きます。

けれども気密が悪いと温度差が生じ、家が長持ちしないと共に人の健康にとっても悪い影響を与えます。
原因としては、温度差のある家では結露やカビが発生しているからです。そして、それによるアレルギー疾患やアトピーなどです。
また、お年寄りにとっては温度差によるヒートショックもまた、交通事故より大きな死因になっています。

当社では温度差を無くすために必要な気密性を高める事に重点を置いています。
その為、気密測定を全棟で行い、C値をレポートしているのです。

現在は0.9c㎡/㎡をお約束していますが、それをさらに進めて0.5c㎡/㎡以下を標準とすべく細部の収まりや部材選定などを進めています。
詳細な仕様は企業秘密なのでお教えできませんが、もうひと手間加えて漏気をなくす努力を行う予定です。

一つの具体例を示します。 それは窓周りです。


壁に穴を開けて窓を設置するわけですから、窓の周りは隙間だらけ。
それを塞ぐために窓を取り付ける前の壁の表面にパッキンを取り付けます。

さらなる高気密を求めて

窓の設置によってパッキンは押さえつけられ、窓の周りの隙間が塞がれます。
空気の漏れがないのですから雨水の進入も同時に抑えられ、建物にとっては二重に良いことです。

2020年度までにはC値=0.5c㎡/㎡を標準仕様にする予定です。
今でも2棟に1棟は達成していますので、それほど難しい数字ではないと思います。👍




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