2024年04月07日

2×4住宅には耐震・制震・免震?

「耐震」「制震」「免震」と地震に備える3つの技術がありますが、
2×4工法の住宅には、どれが一番しっくり来るのでしょうか。

 
【3つの違い】


地震の揺れに備える3つの技術


① 耐震
構造用合板等の耐力面材を柱と梁で形づくられる四角形に1枚で覆い張る。
(※ この時、一枚の耐力面材で覆いきる事が重要、切り貼りはダメ)

②制震
ダンパー(ショックを吸収する装置)を柱と梁を繋げるように設置する。
柱と梁が形づくる直角を保つように装置が働き、揺れを吸収する。

③免震
家全体を地面から浮かす様に家を持ち上げ、地面と家の間に転がる装置、
あるいはゴムの様な緩衝体を設けて地震力を伝えないようにする。

 
【工法の違い】

2×4工法は面材(柱と梁で形作られる四角形を覆う)で壁を垂直に保ちます。
一方、在来工法は柱と梁の接合部を固定する(筋交いはありますが)角の強さ
によって垂直を保ちます。



上図の左側、在来工法は筋交い(斜め材)で垂直を保ちます。
この筋交いを制震ダンパーに置き換えることで制震機能を手に入れるため
在来工法+制震ダンパーは相性が良い組合せだと思います。

右側の2×4工法の場合、壁に構造用合板を張ることが必須条件です。
図のように窓以外すべての壁に耐力面材が張られていますので、元々耐震です。

どちらの工法も、免震装置は付けられます。
基礎と建物の床の間に免震装置と挟み込むのですから、装置は大がかりで
高価なものですが、可能です。

 
【まとめ】

機能/種類在来工法2×4工法
耐震 〇(面材張るもOK) ◎(より強く可能)
制震 ◎(筋交いを補完) 〇(付けても良い)
免震 △(高価) △(高価)


 
2×4工法の住宅に制震ダンバーを付けることは可能ですが、それなら
①耐力面材をより強いモノに交換する
②耐力面材を止付ける釘をサイズアップあるいは、本数を増やす
方が効果的ではないでしょうか。

揺れを低減する効果のため、制震ダンパーを付ける意味があるかも知れません。
住友ゴム工業のMIRAIEには2×4工法用の制震ダンパーがあります。☘️




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