2021年01月24日

1台のエアコン or 2台のエアコン

床下エアコンが最大に威力を発揮する季節です。
今回の完成見学会でも、大変好評をいただいています。😁


当社の床下エアコンは暖房専用でお使い戴くのが基本です。
普通の壁掛け用エアコンですので、冷房を付けることもできますが、
お勧めしていません。

なぜなら、冷房の冷たい空気は上昇せず、下の方に滞留してしまうからです。
床下に設置したエアコンで冷房を付けると足元が冷たくなり、夏の暑い時期でも
余り心地よい物ではありません。

そこで、2階に吹き抜けを設けて、そのさらに上(ロフト)に冷房用のエアコンを
設置すると、冷房の冷気が下に降りて来て2階だけでなく1階も冷やせます。

同時に動くのは1台ですが、設置は2台の壁掛エアコンで全館冷暖房を行います。

 

世の中には設置も1台のエアコンで冷房も暖房も行うシステムがあります。
例えば、「Z空調」や「YUCACO」が1台で全館冷暖房できるそうです。

私も所属している「新住協」では「階間エアコン(かいかんえあこん)」を
考案しました。
これは、1階と2階の間の空間を冷暖房のチャンバー(空気混合室)として
使い、2階には床から、1階には天井から冷暖房を届ける仕組みです。

ただ、各部屋に均等に適度の温度で空気を届けるのが難しいようで、温度ムラ
が克服できず試行錯誤しています。

弊社としては1台で冷暖房を行うことに拘らず、2台(ロフトが冷房、床下が
暖房)で全館冷暖房を行うことにしています。

金額的にも1台で冷暖房を行うには、冷たい空気を上に運び、暖かい空気を
下に届ける為に、専用の送風経路やファンを設備しなければならず、確かに
エアコンは1台になりますが、金額的にエアコン2台よりも高額になることが
分かっています。

2台のメリットとして、故障時のことも重要です。
1台のシステムですと故障中は冷暖房できませんが、2台あれば片方は
動くので安心ですね。☘️



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