2024年06月09日

シロアリが狙う基礎の穴

シロアリは森の木を分子レベルに分解するのに必要な昆虫です。

他にもセルロースを分解する生き物として牛やカタツムリがいますが、
森の倒木を食べてはくれません😁ので、シロアリは重要な昆虫なのです。

ですが、これが家に付くと大変!
その為、我々はシロアリを家に入れない「基礎の一体打ち」をしています。

 

ベタ基礎はお椀形「凹」ですが、通常は2度に分けて打設します。
まず底板を「―」形に打ち、後に立上り「|」形を打ちます。

一方「基礎の一体打ち」とはベタ基礎の耐圧板(底板)と立上りを一度に打つ事を言います。

凹形を一度のコンクリート打設で作りだすのです。

 

流体である生コンクリートを「L」の形に打つのは結構難しい。
重さと硬さと硬化速度の絶妙なバランスが必要なのです。

でも、メリットが大きのでこれに拘っています。
メリットは何かというと、シロアリ防御です。

「2度打ちでもコンクリートは密に繋がっているし、問題ないのでは?」
とお考えかも知れませんが、そうではありません。

コンクリートの2度打ちは、そこにコールドジョイント(打継)ができます。


完成時には、モルタルを上塗りするので打継ラインは見えません

シロアリはこのわずかな穴を見逃しません。と言うか厳密には目のないシロアリは、
数百、数千のトライ&エラーを繰り返し、家をアタックするのです。

一匹が穴にたどり着き、その先に木を見つけると仲間を呼んでくるのが彼らの習性です。
ですから、僅かな穴も見逃せません。

 

一体打ちのベタ基礎にはコールドジョイント(打継)がありません。


黄色の線あたりが耐圧板(底板)と立上りの境目です

 

穴も打継ラインもない強固な基礎の壁がシロアリを寄せ付けません。☘️




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Posted by sanki at 15:08│Comments(0)つぶやき
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