2024年01月28日

許容応力度とwallstatの違い

「地震で倒壊しない家を建てたい」これはすべての人の願いです。
しかし、地震が起こって見ないと実際(本当)の事は分かりません。

でもそれでは困るので耐震等級(1~3)を国は定めています。
耐震等級3を取るための一つの手段に許容応力度計算があります。

 

しかし、許容応力度計算による耐震等級3が取れていれば、
震度7の揺れにも大丈夫なのか?
この問いにも、実際は起きてみなければ分からないのが現実です。

 

そもそも許容応力度とは、地震力を静的な(一発の)揺れが部材の
許容応力度を超えていないかを確認する計算方法のことです。

しかしながら、地震の揺れは一発の大きな力でなく、時間を掛けて
揺れ続ける動的(連鎖的)な事象です。

従って、時系列で構造体に変化が起き、一つの変形や破壊が
他の部位に(通常なら起きない)力が掛かり次の破壊が起こります。

この様に、家の倒壊は小さな破壊が次の破壊に繋がる連鎖反応であり、
現実には、時系列の変形や破壊を次々と計算するアルゴリズムが必要です。

 

この時系列の変形や破壊をシミュレーションによって「見える化」したのが
「wallstat」と呼ばれるシミュレーションソフトです。


壁は黄色かオレンジ色ですが、これでも震度7に耐えるそうです。

京都大学の中川貴文准教授が開発した「wallstat」は木造の建物が
地震により各部材に発生する力や変形を時々刻々と計算し動画で確認できます。

 

サンキハウスではwallstat倒壊シミュレーション解析を行っております。


黄色の部分もほぼなく、かなり強固な構造となっています。

ここに一部ですが今までの解析画像をお見せします。

 

色の見方は、弱い部分が黄色 → オレンジ → 赤色に変化してゆき、
赤色の次は倒壊します。☘️

▲▼▲▼▲ イベントのお知らせ ▲▼▲▼▲

床下エアコン♬家じゅうポカポカ♬体験しませんか月間

☆ ★ ☆  サンキハウスの施工事例  ☆ ★ ☆

大好きなカフェの居心地が叶う家

北欧テイストと住み心地、どちらも叶えたナチュラルハウス

マリメッコのファブリックや北欧家具の映える北欧スタイルの家

スタイル+耐震+省エネの大変身リノベーション

リノベーションで生まれ変わった築22年の家



同じカテゴリー(つぶやき)の記事画像
倒壊解析ソフトウェア「wallstat」の安心感
断熱等級7を反対する勢力
住宅系ユーチューブよりこちらがお勧め
日当たりOK!
色々ある建築評価制度
2020年はオリンピックだけじゃない
同じカテゴリー(つぶやき)の記事
 同じ震度7でも被害は違う (2024-03-31 15:26)
 耐震等級5(相当)が流行りそう (2024-03-10 16:49)
 2×4住宅は静岡でも積雪荷重! なぜ? (2024-02-04 08:44)
 直下型地震は静岡でも起こるのか? (2024-01-21 12:29)
 2×4工法の次世代技術「ミッドプライウォール」 (2023-12-23 11:44)
 木造の世界標準2×4工法は大規模化へ (2023-12-17 12:49)

Posted by sanki at 17:05│Comments(0)つぶやき
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
許容応力度とwallstatの違い
    コメント(0)