2018年02月04日

ショートサイクル

先週のブログで書かせていただいた床下エアコンの効きについて、OBのMS様からご返事を戴きました。
空調のプロでいらっしゃる方の大変参考になるお話でしたので披露します。face02

開発中のルームエアコンのテストでは、室温20℃の部屋で最大46℃の温風を排出することが基準だそうです。
その際部屋が小さすぎたり、吹き出し口に障害物があったりすると、吹き出した温風をすぐに吸い込む状況になることがあります。

到達室温に達しない場合、最大温度で温風を排出しようとするのですが、
吸い込み空気が30℃程の高温になると、機械の構造上圧力を下げる制御が働き運転をセーブするそうです。

この様に吸い込み温度が高い状態をショートサイクルと言うそうです。



床下エアコンのある自邸の室温が21℃以上に中々ならないのはこの「ショートサイクル」に陥っているのではないかと思います。
確かに、床下エアコン周りの温度を測ってみると28~29℃位の温度になっていました。

上階の室温を上げるために床下エアコンには上階の空気を吸ってもらわなければなりません。
しがし、吐き出し口は床下に、吸い込み口は床上にという微妙な位置に壁掛けエアコンを設置するのが難しいのが実情です。

また、吐き出した温風が出来るだけ本体から離れた所まで届く様に吐き出し口付近に障害物がない様にしなければなりません。

吸い込みと吐き出し位置が上下に出来るだけ離れた壁掛けエアコンがあればよいのですが、近頃の壁掛けエアコンの室内機は上下に高さがない機種が多い。
どこのメーカーでもコンパクトになって来ているので、床下エアコンとしては具合の悪い状態とも言えます。

何処のメーカーでも良いので、床下エアコン専用機を作ってくれないかな~。icon57



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