2019年05月19日

本物か偽物かそこが問題

今日は、先日お客様から頂いた質問に応えてみたいと思います。

弊社は外壁に漆喰などの塗り壁を好んで使います。
理由は、材料が本物だからです。

本物の持つ魅力は、時間が経っても色あせず(質感という意味です。)
建物に品格を与えるからです。

 

外壁材と言えば窯業系のサイディングが一番ポピュラーです。
セメントと化学繊維を混ぜて作った板に、大型インクジェットプリンターで柄をつけて、
レンガ調や木目調などの模様と色を印刷した偽物です。



鋸で切った跡が付いている木材の板を模した柄ですが、非常に良くできています。

この様な「偽物」で飾った家は新しいときはそれなりに美しいですが、
20年の歳月が経ったときはどうなるのでしょう。

色が褪せ、塗り替えが必要になるとさらにひどい事になります。
てかてかしたペンキで、それも単色で塗り直す以外方法がないからです。

 

では本物の素材の場合はどうでしょう?

本物の木材は外部使いの場合、経年で色が変化する材料ですので、
これも好き嫌いがある外壁材です。

木の色合いが楽しめるのは、ほんの数年で、
5年も経つとほとんどグレー色になってしまいます。



そこで、本物の素材の外壁として残るものは、タイルか石やレンガか塗り壁という事になります。
(金属もありますが、どうも「トタン」というイメージがあり好きになれません。)

 

レンガの場合、濃い色が多く重い印象です。

こんな感じでしょうか。



ひと頃流行った輸入住宅に多く。存在を主張しすぎて好きになれません。

 

では、タイルと言う選択肢もありますが、
ハウスメーカーみたいになってしまいます。



残る本物素材の外壁は「塗り壁」と言うことになります。

 

漆喰は日本にも古くからある壁材料です。
お城が白いのは漆喰を塗っているからです。

内装に塗れば強アルカリのため、
カビ菌やウイルス菌を繁殖させないとも言われており、
外壁で使用すれば、その特性から白さを保つ材料となるため、
機能性建築材料として大変重宝するものです。



ですから、外壁には漆喰の塗り壁が一押しなのですが、
写真ですと、ただ真っ白なだけにしか見えません。

近くから見れば、鏝跡が柄になり趣があります。
仕上がったお家も美しいのでそこが一番気に入っている所です。☘️




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タグ :漆喰塗り壁

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Posted by sanki at 18:53│Comments(0)つぶやき
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