2017年04月30日

なかなか伝わらない性能の話(断熱2)

最長9日間のGWが始まりましたね。
お天気にも恵まれ、国内の観光地はどこも大変混雑しているみたいです。

私はといいますと、
GWが終わってから空いている雪山に今年最後の山スキーに出かけようと思っています。emoji21




何週か前の「なかなか伝わらない性能の話(断熱1)」で基礎断熱について説明しました。

基礎断熱とは、云わば「地下室」と同じ作りの床部分の断熱方式で、コンクリートに断熱材を接着させます。

水分を含みやすいコンクリートだから、水分を吸収しない押出法ポリスチレンフォーム断熱材が良いわけです。
では他の部分、壁や天井はどうでしょう。

家の断熱性能の大部分を占める壁と天井(屋根)の適材断熱材は何でしょうか?

当社ではグラスウールを使っています。
グラウウールと言うと、「いまだにそんな古い断熱材を使っているの?」と尋ねる人もいますが、グラスウールこそ適材なのです。

理由は?
(1)大量に使うためコスパの良い断熱材が良い
(2)自社で施工するので、やり直しがきく施工方法である
(3)グラスウールも日々進化している
からです。

当社の2x6シリーズの場合、壁に140mm、天井に230mmを入れますので、断熱材の量が通常の家の2倍ほどになります。
断熱材専門業者ですと、やり直しがききません。隅の部分など込み入ったところに断熱材が届いてなかったり、雑な充填だったりすることがあります。

社内の断熱材充填チェックで、断熱材の厚みが足りなかったり、雑だったりした場合はやり直しを行います。
その為、断熱材の充填状態が良く見える裸のグラスウール断熱材を使っています。

裸のグラスウールなら、壁や天井の隅々まで充填状態が良く見えます。

この状態なら断熱材が隅々にまで届いているか確認できます。

断熱材の表面が光って見えるのは、ポリエチレンシートです。
グラスウール断熱材は湿気に弱いので、全てをこのポリエチレンシートでカバーします。
これにより、室内で発生した水蒸気を壁の中に入れることはありません。

加えて、スイッチやコンセントの裏側にも、気密コンセントボックスを施します。

お豆腐のパッケージみたいなケースでコンセントをカバーしている。

また、このポリエチレンシートと気密コンセントボックスを施工することで、高気密化が進みますので断熱性能だけでなく住宅の長持ちにも繋がる断熱工事になるのです。icon57




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